先日桜木ジェイアール選手について記事を書いていたところ、桜木選手と高橋マイケル選手のインタビュー記事を偶然見つけ、その中で「桜木選手が考える日本のNo1プレイヤーは誰か?」というインタビューがありました。
その中で、「現在は比江島選手、過去は後藤正規選手」という回答がありました。
私は2008年くらいから国内のプロバスケを本格的に見始めたので「後藤正規」という名前にあまり馴染みがなかったのですが、あの比江島選手と同等のプレイヤーなら是非見てみたい!と思いました。
既に現役は引退されているのですが、Youtubeに試合があったりしたので、それを見た感想などを踏まえて後藤正規選手について紹介したいと思います。
1.プロフィール
現在:浜松開誠館高等学校教諭
出身高校・大学:興誠高校・日本体育大学
最終所属:アイシン精機(1998-2005)
誕生日:1970/10/19
身長・体重:189cm・83kg(2005年時)
ポジション:SG
佐古選手(日本代表AC)や折茂選手(北海道)と共にユニバーシアード準優勝を遂げた黄金世代の1人です。
2007年からは東海大学の、2009年には日本代表のアシスタントコーチもしていました。
教員紹介 | 学校法人誠心学園 浜松開誠館中学校・高等学校
普通の学校の先生(特別な外部コーチとかではなく)としてホームページに載っていますが、指導される生徒としてはこんな経歴の先生に指導してもらえるなんでびっくりですよね~。
2.実際のプレーを見た感想
Youtubeには2005年のオールジャパン決勝vsトヨタと2002-2003シーズンのファイナルvsトヨタ(こちらはハイライト)がありました。
見た感想としては、当然ですがめっちゃ上手いです、、
189cmの身長がありながらハンドリングも非常に良いですし、何よりオフボールの動きが上手いのでボールを触っている時間に対する得点が非常に多い印象を受けました。
2005年のオールジャパン決勝はインサイドがアイシン優位で、後藤選手が積極的に得点を取りに行く場面はなかったのですが、解説の中でも「取る気になれば20点以上取れる選手ですからね~」というコメントもありました。
どことなく顔以外の点ではチームとしての役割は比江島選手に似ているなと思いました。
道理で桜木ジェイアール選手が過去最高の選手としての名前を挙げるわけですね。
3.比江島選手との3つの共通点
もちろん比江島選手のような独特のステップや柔らかさは後藤選手にはありませんでしたし、後藤選手はディフェンスが非常に上手かったのでここもまた異なる点かなと思いました。
しかし、やはり役割としては非常に似ています。
個人的に思ったところを3つピックアップしてみました。
1.内外問わずオールラウンドなオフェンス能力
後藤選手は外のシュートも上手いのですが、基本的にボールを保持するというよりは味方にスクリーンをかけてから0°に近い位置で1on1を仕掛けることが多かったです。
狭いゴール下にも逃げずにシュートまでをねじ込めますし、相手を背負うような形でハイポスト付近から仕掛けることも出来ます。
このオールラウンドなところは比江島選手と非常に似ていると感じました。
2.オフボールの動きが上手い
そして先ほども述べましたが、ボールを持っていない状況での動きが非常に上手いです。
スクリーンを使うのはもちろんですが、自身がスクリーナーになってから開いてボールをもらう動きがとても参考になります。
その気になれば自分で1on1から崩せるし、必要に応じて「合わせる」ことが出来るのは比江島選手に似ていますね。
比江島選手が青学に在籍していた際の長谷川監督も「ボールを持っていない時の視野が広い」とコメントしていました。
【CSPark】青山学院大学バスケットボール部2012 - YouTube
3.勝負勘が良い
1試合を通して見て、良い意味で手の抜きどころを分かっているなという印象も受けました。
実際2005年のオールジャパン決勝では「オフェンスは回りに任せて、マッチアップの折茂選手(当時はトヨタ)を抑えることに全力を注いだ」とコメントしています。
とはいえ、要所での1on1や速攻は相手チームに傾きかけた流れを切るには十分でした。
勝負どころでスイッチが入る比江島選手と少し似ていますね。
ちなみに2002-2003シーズンの試合には当時はルーキーだった田臥選手(栃木)も出場しています。
また、桜木ジェイアール選手は「ヘンダーソン」という旧名でしたね。
Bリーグも終盤に差し掛かってきましたが、過去の試合も見てみると今のベテラン選手や引退した選手の以外な一面も見れるかもしれませんね。
ちなみに後藤正規氏はこんな指導用のDVDも出しているそうです。
最後までお読み頂きありがとうございました。