Bリーグもオフシーズンに入り、日本代表の一次予選も終わったので少し、バスケ界隈の方々は落ちついたのではないでしょうか。
とはいえ、本日から渡邊雄太選手のサマーリーグが始まったり、移籍の話題もピークは過ぎたとはいえまだまだ続いていますね。
そんな中、私は高校バスケをYoutubeで見漁っていました。
決勝戦はどの年度も比較的フルで見れるので、各世代の決勝戦を見ていました。
各試合、決勝だけあってどれも面白いのですが、ウィンターカップの決勝を見ていると
「明成高校の強さ」というのが本当に際立ちます。
もちろん、毎年優勝しているわけではないですが、「決勝に上がれば優勝する」くらい大舞台に強いです。
2009年/2013年~2015年/2017年と計5回の優勝をしており、その5回のゲームを見て感じた明成高校の強さの共通点をまとめたいと思います。
①40分間を通した徹底度のレベルの高さ
特に2009年ではルーズボールの強さが印象的ですが、どの代も本当に玉際が強いです。
どの選手も、ボールが転がれば迷いなく全力で追いかけますし、飛び込みます。
対戦相手が一瞬躊躇するのに対して、明成の選手は一瞬のロスがありません。
これはディフェンスだったり、速攻の場面だったりでも明成の選手は本当に徹底しています。
対戦相手も決勝に上がるほどなので、チームとしての完成度が高いはずなのですが、明成高校と比べると一瞬のディフェンスの気の緩みや、「あと一人頑張って走ればアウトナンバーが出来るのに」という速攻の場面が目立ちます。
おそらく、練習でも同じ意識のレベルでやり続けているのだと思います。
②ポイントガードのレベルの高さ
おそらく、試合をしっかり見ていない人は明成高校が優勝した要因は(2009年を除いて)「八村兄弟がいたからでしょ」というと思います。
たしかに八村兄弟のレベルの高さはあるのですが、明成高校のポイントガードを見てください。考えが変わると思います。
特に、2013年の金子選手・植村選手や2017年の塚腰選手は本当に良いガードでした。
まず、ボール運びでのミスが本当に少ないです。
姿勢が低く、ハンドリングも良い。
その中でフリーであればきっちり3Pを決めたり、タッチダウンパスを供給したりする。
また、試合を通しての強弱(走るところは走って、止めるところはしっかりハーフコートで攻めたり)のつけ方も上手です。
2013年も2017年も決勝戦の対戦相手は福岡大濠高校だったのですが、八村兄弟のポジションだけでなく、正直ガードのレベルもかなり違うなというのが印象です。
2013年のウィンターカップの序盤のパス回しは芸術的ですよ~。
③全員しっかり1on1が出来る
最後は多彩なゾーンディフェンスを挙げようと思ったのですが、1on1の強さにしました。
明成といえば、素早いパッシングオフェンスのイメージがあります。
しかし、試合を通してみるとどの選手もしっかりドリブルでリングにアタックできることが分かります。
2009年の高田・畠山・安藤選手の1on1の強さは印象的ですが、この代のインサイドプレーヤーも外でも中でもしっかり1on1が出来ました。
2017年も田中選手や八村阿蓮選手の1on1から崩すシーンが多いです。
やっぱりバスケットは1on1が基本だなと見ていて思います。
最近高校生もピック&ロールを使用するシーンが増えていますが、まず1on1をしっかり出来るようになるというのは非常に大切ですよね。
今はピックを中心に攻めている比江島選手や田中大貴選手も高校・大学ではレベルの高い1on1の能力が目立ちました。
おそらく、佐藤ヘッドコーチがポジションに関係なくドリブル・シュートのファンダメンタルを徹底的に指導しているんだなと思います。
こんなところで、明成高校の強さの3つの理由を書いてみました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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