雨が降ったので外出するのが億劫になり、何年かぶりに「あひるの空」を1巻から読み返していると、懐かしいこんなシーンがありました。
あひるの空 4巻 日向武史
これは新丸子高校の千葉が9点差ビハインドの試合終盤でノーマークの中ダンクを決めたシーンに対するコメントです。
「体力のムダ遣いだろ」とチャッキーが言いますが、それに対してトビは「流れを変えれるんだったら安いもんじゃ」とコメント。
あひるの空 4巻
どっちが正しいのだろうか?とふと思ったので、考えてみたいと思います。
「同じ2点」ではない
あひるの空のこの場面の続きでは千葉のダンクで勢いに乗った新丸子高校が劇的な逆転勝ちをします。
そんなことって「漫画の世界だからでしょ~?」と思うかもしれません。
スラムダンク 井上雄彦
しかし、バスケをプレーした人なら分かると思いますが、試合中は本当にしんどいです。
「ちょっとしんどいから」と、ディフェンスの戻りが遅れたり、スクリーンアウトをさぼったりとしたことで点差が一気に開くこともざらにあります。
そして、この「しんどいから~」という状況は体力的な要因ではなく、精神的な要因で起こりうることが多いです。
一度はベンチやコート上の味方の声援によってもう少し頑張れたという経験がある人は多いと思います。
MATE、こと「リアル」の長野満が言いました。
声を出すとどうなるか知ってるか マイト? キツいときも頑張れるんだ 気持ちが折れないんだ 楽しくなってくるんだ そして チームの気持ちがひとつになる
リアル 井上雄彦
声を出すことだけではなく、ハードなルーズボールでもそれを見た味方は奮い立つのではないでしょうか?
そして、それはダンクシュートも同じです。
ダンクシュートを見た味方は気持ちが上がるでしょうし、なによりダンクによる観客の盛り上がりによって、結果として選手達にもたらされるものも大きいと思います。
もちろん一概にはいえませんが、自身がよりハードにプレーすることで結果として自分に返ってくるということは大いにあると思います。
もっと日本人選手のダンクが見たい
ノーマークでのダンクを奨励した理由は精神的な部分以外にもあります。
純粋なファンサービスという意味です。
「ダンクシュート」というとバスケットボールに馴染みがない人にとって最もわかりやすいプレーだと思います。
野球でいうホームラン、フィギュアスケートでいうトリプルアクセルみたいなものでしょうか。
身長やジャンプ力に優れる外国人選手だとためらわずにダンクシュートにいけると思うのですが、190cm前後の日本人選手は迷ってしまうと思うんですよね。
例えばですが、比江島選手(三河)は積極的にダンクにいきますが、田中選手(東京)はレイアップを選択する場面が多いです。
失敗や脚の疲労度もあると思うが、ファンとしては日本人選手のダンクが見たい。
味方が奮い立つとか言いましたが、ファンとしてはやっぱりレイアップよりダンクに言って欲しい!
そうすればファンもきっとより大きい声援で返してくれる、そんなウィンウィンがあると思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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