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バスケットボールをこよなく愛するおじさんが高校・大学・Bリーグの選手やチームについて語ります。

【バスケ】スティールが上手い選手から、必要な能力を3つ分析してみた。

バスケットボールの中で地味と思われがちなディフェンスの中でも、「スティール」というのは非常に華のあるプレーだと思います。

 

「ブロックショット」も華がありますが、なかなか身長や身体能力がなければ観客が盛り上がるようなブロックショットは難しいかもしれません。

 

誰しもこんなブロックショットが出来るわけではない、、ただしスティールは身長が低くても出来ます。

 

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http://b-cormagazine.com/team_news/2018/05/29/thabeet

 

そう、スティールが出来れば点が取れなくても目立てるのです。(不純)

※スティールを狙いすぎて、チームメイトに嫌われても責任は負いません。

 

というのは冗談で、Bリーグのスティールランキングにランクインしている選手を参考に「スティールを成功させるためには何が必要なのか」を考えていきたいと思います。

 

 

 

2017-18シーズンのスティールランキングを見てみる

 

www.youtube.com

 

まず2017-18シーズンからスティールランキング上位の選手を並べてみます。 

 

1位:マイケル・パーカー 114回

2位:ドゥレイロン・バーンズ 89回

3位:並里成 86回

4位:マーク・トラソリーニ 85回

5位:ベンドラメ礼生 84回

6位:アイラ・ブラウン 80回

7位:ニック・ファジーカス 74回

8位:道原紀晃 72回

8位:笹山貴哉 72回

8位:伊藤達哉 72回

 

動画は平均回数なので、上記のトータル回数とは若干相違がありますが「スティールの上手い選手」であることは間違いないかと思います。

 

トータル回数上位の10名を見て頂いたら分かるのですが、ポジションがガードとインサイドに2分されています。

 

個人的に馬場選手がスティール(ウィングでのディナイ→スティール→ダンク)が多いイメージだったのですが、スティールも色んな形がありますもんね。

 

各上位ランカーに学ぶ

 

というわけで上位ランカーの選手はどのような形で、どのような特徴を活かしてスティールを量産しているか考えていきたいと思います。

 

ベンドラメ選手の場合

 

ベンドラメ選手といえば、延岡学園・東海大学時代から華のあるスティールで目立っていました。

 

ウィンターカップの前橋育英戦やオールジャパンのレノヴァ鹿児島戦では連続スティールで試合の流れを持っていっていたのが非常に印象的です。

(会場がなんやアイツ、、ってなっていました)

 

統計的データではないのですが、ベンドラメ選手のスティールで多いのが

 

①ヘルプディフェンスでドリブルで横を通った選手のボールをカットするプレー

(ドリブルする選手はベンドラメ選手に気付いていない)

 

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②パスをする選手が見えないorベンドラメ選手がスティールを狙っているように見えない状態からパスカット

 

というシチュエーションです。

www.youtube.com

 

この動画の試合開始早々のスティールも2分7秒の部分も、パスする選手はベンドラメ選手が狙っていると思わずに甘いパスをしたところスティールされてしまったという形。

 

結局パスする選手もディフェンスとの間隔パスの移動時間を天秤にかけてパスorパスしないを判断します。

 

つまり、ベンドラメ選手は「この体制ならスティールできないだろ(もしくは、見えていないのでそもそもパスカットを警戒していない)」という状況を作り出すのが上手いと思います。

 

バスケットではヘッジ(ヘジテーション)とかいったりしますね、「スティールに出ないフリをして出る」みたいな。 

 

①のドリブルスティールも「ベンドラメ選手がいないと思った」からそのスペースにドライブを試みたのですが、思ったより早くヘルプが寄った(もしくは見えてなかった)という形です。

 

ちなみにこれをやられる側はほんとに悔しいです。。

 

並里選手の場合

 

次に並里選手の場合です。

もちろん瞬発力やスピードを活かしたスティールも多いのですが、注目して欲しいのがしつこくディナイしたorインサイドでポジション取りを戦った結果のスティールです。

 

ある意味、ベンドラメ選手より地味なところをしっかり頑張ってスティールに繋げている印象です。

 

最初の動画の1つ目のスティールも相手のパスする選手が見誤ったというよりは、完全にディナイの結果としてパスコースを防いでいます。

 

ゴール下に切れ込んだ際のオフェンス然り、並里選手は体が強く、接触することを嫌がらないのが素晴らしいと思います。

 

個人的にベンドラメ選手のスティールが「センスがあるな~」と感じる一方で並里選手のディフェンスはお手本のようなディフェンスだなと思います。

 

ディフェンスを頑張った延長にスティールがあるというか。

 

マイケル・パーカー選手の場合

 

最後にランキング1位のマイケル・パーカー選手の場合

 

ランキングを見て、「確かに」と思った方は多いはず。

確かにマイケル・パーカー選手はスティールが多いです。

 

馬場選手のようにものすごい瞬発力があるわけでもないし、外国人選手と対峙するとフィジカル的に圧倒的に優位というわけではないのですが、スティールの秘訣は「経験と予測」 かなと。

 

この場面も、川崎の得意プレーであるピック&ロールからファジーカス選手のシュートというプレーを完全に読んでいます。

 

普通に守れば0番の藤井選手がゴールに向かうはずなのでボールマンの藤井選手につくのですが、次に起こる可能性が高いプレーを読んでいますね。

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特に、ピック&ロールでスイッチした後(ガードのプレーヤーにマッチアップした時)のパスカットが上手いですね。

 

Bリーグのガードの選手はマイケル・パーカー選手がいるところではピックは仕掛けたくないんじゃないかなと思います。

 

次のプレーを読むだけでなく、しっかり手を挙げてパスコースに飛んでいるというのも基本的ですが見習うべきかと思います。

 

まとめ「スティールに必要な3要素」

 

というわけで、ざっくりですが

 

ベンドラメ・並里・パーカー選手のそれぞれの特徴から

 

①相手のパサーに(スティールを狙っていないと)気付かせないこと(ヘッジ)

②基本的なディナイをしっかりし、接触も厭わない

③次に起こるプレーを予想する

 

がスティールに大切なのかなと思います。

もちろん、スティールの体制に入ってからパスカットまでの瞬発力やスピードも大事ですが。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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