かつて田臥選手のインタビュー記事にこんな言葉がありました。
(何の記事かは忘れましたが)
「(ドリブルを高くつくのは)その方がドリブルをついてる間に色々出来るから」と。
一言一句正確は自信はないのですが、こんな内容でした。
田臥選手が言いたかったのは基本的にはドリブルは低くついたほうが相手には取られにくい。
しかし、ドリブルを高くつくことで姿勢が起き上がり視野を広く取りやすい、またシュート・パス体制にスムーズに移動しやすいということだと思っています。
http://bennu.co.jp/bn_wordpress/wp-content/gallery/16yuta-tabuse/img_6796.jpg
ドリブルが低い=ボールが手から離れている時間が短い=スティールされる確率が低い
というメリットがあります。しかし
ドリブルを低くつく=ある程度姿勢を落とす必要がある=トリプルスレッドに移りにくい体制になる
というデメリットもあります。
トリプルスレッドというのは、パス・シュート・ドライブにすぐに移れる体勢のことです。
基本的にどのプレーを選択しても、一度はトリプルスレッドの体勢を経由します。
黒子のバスケでは、その事実を熟知している赤司がトリプルスレッドに入るタイミングを予想することでどのプレーもさせないという良くわからないことを(銃声)
確かに低いほうがボールキープの時などは良いですが、高いほうが視野も確保できてますし、即座にシュートやパスに移れそうです。
他の選手を見てもボールをキープするよりもシュートやアシストパスを狙う機会の多いフォワードタイプの選手は往々にしてドリブルが高いです。
川村選手はシュートがファーストオプションなので高いですし、宇都選手なんかも結構高めです。
宇都選手はパスや視野の確保以外にも高いドリブル→低いドリブルという緩急をつけるためにあえて高くついている感じもします。
この川村選手のシーンも、「低くドリブルをして抜く」というよりも押し込んでステップバックでジャンプシュートという意図が見えます。
川村選手は打点が高いので、あまりドリブルが低いとセットするまでに時間がかかってしまいますからね。
と、ここまでドリブルを高くつくことのメリットを説明しましたが、これらのトップレベルの選手は状況に応じてドリブルを使いわけていますね。(当然ですが、)
川村選手もボールキープをする際や、相手を抜ききるときはドリブルを床すれすれについてますし、田臥選手も然りです。
またバックファイヤー(後ろからボールをスティール)を狙われた際などはボールを低く、かつ前に突き出すといったように本当に状況に応じたドリブルを行っています。
「バックファイヤーはファール」という人に疑問を感じざるを得ない
逆を言えばドリブルのつき方を観ていると次のプレーの予測が出来たりして楽しめるかも、しれませんね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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