昨日の東京vs千葉で東京が勝利し、2017-2018シーズンの王者が決定しました。
東京の選手やHCのインタビューでも何度も出てきた「ディフェンス」という言葉通りに、まさにディフェンスが勝敗をわけたのかなと思います。
もちろん東京の選手の個々のディフェンス力は非常に高いのですが、ゾーンディフェンスやダブルチームなど、特別な事ををしたわけではないです。
基本的なチームの約束事を40分徹底できたからこそだったと思います。
というわけでチームディフェンスで最も重要な2つのポイントを解説していきたいと思います。
①「簡単にボールを持たせない」
ボールを持たせない、持たせたとしても簡単にシュートを打てないエリアまで押し上げるというのは本当に大事です。
特に昨日は富樫選手と小野選手に対するディナイのしつこさは徹底していました。
やはりバスケットは基本的にオフェンスが有利なので、ボールを良い位置で貰われてしまうとオフェンスが勝ってしまうことが多いです。
また、「全員が徹底する」というのも大事です。
4人が簡単にボールを持たれてしまうと、角度を変えてパスをされたり相手オフェンスに余裕が出来てしまうので他の4人の努力が無駄になってしまいます。
(わざとドリブルが苦手なプレーヤーにボールを持たせるなどの戦術もあることはありますが)
②「全員がボールを見る」
全員がボールを持たせないようにディナイすることが大事だと述べました。
ここでまずオフェンスが考えるのが裏を取る(バックドア)ことです。
また、頑張ってディナイをするとボールを持ったプレーヤーに抜かれてしまう可能性の上がります。
そこで、全員がボールを見てカバーを徹底することで裏のゆるいパスをカットしたり、ドライブに対してケアをすることが出来ます。
昨日も千葉の選手のポストアップに対して、まず東京がしっかりディナイを行う。
対して千葉はなんとかパスを繋ごうと山なりのパスを出すので後ろでカバーにいる東京の選手がスティールをするというシーンが何度か見られました。
これもディナイと同じように全員が徹底をしないと、カバーに出たディフェンスのマークマンがガラ空きになってしまうということが多々あります。
ボールマンから離れたディフェンスも常に自分のマークマンに加えてボール(ボールマン)がどこにあるか意識することが大事です。
「理解していても出来ない」のがディフェンス
ここまでチームディフェンスで大切なことを書いてきましたが、この2つを40分間続けられるチームはプロのレベルでもなかなかありません。
逆にボールマンを意識するあまり、自分のマークマンを見失いノーマークでシュートを打たせてしまうシーンが東京でさえありました。
(小野選手のポストアップ→ライオンズ選手のダンク)
ただ、東京はメンバーの層の厚さを利用しながら「ボールを持たせない」のと「全員がボールを見る」ことが出来ていない時間帯をほとんど0に近づけていました。
バスケやったことある人ならわかると思うのですが、ディナイを続けるのは本当に体力的にしんどいですし、ボールマンと自身のマークマンを常に視野に納めるのも集中力が必要です。
「ディフェンスは気持ちが大事」という格言のようなものもありますが、頷けるな~という感じです。
東京あっぱれ!と同時にディフェンスは基本的なことを継続することが大事!という記事でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
東京vs千葉の決勝前の感想と試合後の偉そうな解説も書いてますので良ければお読み下さい。
www.basketball-iitaihoudai.com
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