ピック&ロールのベストコンビを決めるとしたら、個人的には川崎の辻選手とニック・ファジーカス選手のコンビだと思います。
次点は富山の宇都直輝選手とサム・ウィラード選手のコンビでしょうか。
富樫選手、比江島選手、川村選手を始めとして基本的に「外のシュートも上手く、パスも捌ける」プレーヤーによるピック&ロールはかなり効果的です。
ただ、軽視されがちなピックをかけるスクリーナーの力量もプレーの成功を大きく左右するのです。
というわけで、どうして辻選手とファジーカス選手のピック&ロールは止められないのかについて説明していきたいと思います。
辻選手に対するピック&ロールに対するディフェンスの対応
辻選手は高確率&非常にクイックな3Pシュートがあり、かつパスも上手い選手です。
この辻選手がピック&ロールを行った場合のディフェンスの対応と辻選手の対応について考えたいと思います。
(そもそも1on1の段階で(スクリーナーのDFが絡まない段階で)ファイトオーバーなどでスクリーンが全くかからないという状況は除きます。)
ある程度スクリーンがかかった場合、以下の場合を除いて辻選手の前は一瞬フリーになり、辻選手は高確率でシュートを決めます。
・完全にスイッチ(チェンジ)した場合
・ファジーカス選手のディフェンスとダブルチームにいった場合
つまり、ファジーカス選手のディフェンスが辻選手に何らかの対応をしない場合かなり高い確率の得点のチャンスができてしまいます。
この時点でおそるべし、と言いたいところですが、この事象は富樫選手や比江島選手がピック&ロールを行った場合でも発生します。
次にこれにファジーカス選手が絡むことで何が起こるか見ていきます。
ファジーカス選手のスゴさ
1on1の駆け引きも上手いのですが、最もディフェンスが嫌なのは小さいモーションで行われるワンハンドでのシュートです。
http://www.sankei.com/sports/photos/170928/spo1709280010-p1.html
このワンハンドでのシュートは片手なので非常にシュートモーションが早いのに加えて、ファジーカス選手はフリースローくらいの距離なら高確率で決めてくることです。
調子が悪くない限りほぼほぼ入っているイメージがあります。
そして、3P近辺のアウトサイドシュートも上手く、必要に応じて体をねじ込んでファールをもらうことも出来ます。
辻選手+ファジーカス選手でどうなるのか?
先ほど
・完全にスイッチ(チェンジ)した場合
・ファジーカス選手のディフェンスとダブルチームにいった場合
以外は辻選手の得点チャンスが生まれると書きました。
そして、その得点チャンスを防ぐために上記の2つの手段がとられます。
・完全にスイッチ(チェンジ)した場合
これはあまりないと思いますが、高さのミスマッチをつかれるか、ドライブで押し込んでからワンハンドでひょいと決められしまいます。
・ファジーカス選手のディフェンスとダブルチームにいった場合
これはよく見られる光景です。
しかし、ディフェンス側は当然5人で守るので、スクリーナーがフリーになった瞬間(ズレ)を他の3人のローテーションでカバーします。
そして、ディフェンスの良いチームはローテーションを素早く行うことで「ズレ」の時間を限りなく少なくしています。
ただ、ファジーカス選手は早いモーション+広いシュートレンジがあるのでこのわずかなズレでもシュートを決めてしまうんですよね。
ましてやファジーカス選手は208cmもあるのでガードやフォワードのプレーヤーがローテーションしたところで上からひょいと決められてしまいますね。
以下のハイライトは辻選手とのピック&ロールはあまりありませんが、「3P内外関わらず、わずかなズレでもファジーカス選手の前に作ってはいけない」かが分かると思います。
これに辻選手の高確率な3Pが加われば「ズレ」は当然どこかで起こらざるを得ないですよね~。
チャンピョンシップも期待ですし、帰化したことで日本代表でもこのコンビが見れるのが楽しみですね~。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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