バスケットボールにおいて、最も重要かつ華やかといっても過言ではないシュート。
シュートを上達するために、必要なものはなんでしょうか?
基本的には「シュート」を上手くなるためには「シュート」の練習、つまりシューティングを繰り返すのが最も重要です。
これは英語を話せるようになりたいのであれば、英語を話す練習をしないとどうにもならないよという意見と理論は同じです。
ただし、シューティングを繰り返す+でαで筋トレを行ったほうが間違いなく良いです。
筋トレをする第一の目的は自身のシュートフォームを崩さずに届くシュートの限界飛距離を伸ばすためです。
もちろん筋トレではコンタクトに強くなるなどの目的もありますが、ことシュートに限ってはシュートの飛距離を伸ばす(楽に届くようになる)ことが最も重要かなと。
というわけで、シュートの飛距離を伸ばすこと=シュートの上達に繋がる2つの理由を書いていきたいと思います。
「届かせる」ではなく「入れる」に意識を向けられる
バスケ少年より素人の大人のほうがシュートが入る理由
突然ですが、筋力が全くついていないミニバスや中学校の部活に所属している少年と、ある程度運動神経の良い大人がフリースロー対決をしたらどうなるでしょうか?
もちろん各々のレベルにもよりますが、バスケを始めて1年程度の子供相手であれば大人も良い勝負をするのではないでしょうか?
多分みなさんもこの経験はなんらかであるのかな?と思います。
シューティングの量なら子供が勝っているはずなのですが、子供が負けるのは筋力の差が大きな要因になっています。
筋力が発達していない子供が100%に近い力でシュートを放つのに対して、ある程度スポーツをしていた大人ならばフリースロー程度なら7割程度の力で届かすことが出来ると思います。
そして大人はシュートを「届かす」ことに全力を注いでいないので、余った力で「真っ直ぐ投げる」「距離を調整する」ことに意識を割くことができます。
これが素人の大人の方がシュートが入る理由です。
バスケットボール未経験者にとってはワンハンドシュートよりもボースハンドシュート(両手打ち)の方が確率が良いことも同じ理由です。
ボースハンドも極める分には難しいですが、未経験者にとって「届かせる」という意味では楽ですもんね。
極端な話、ハーフコートから届くようになれば3Pの確率も上がる
3Pよりもフリースロー、フリースローよりゴール下のシュートが簡単なのは前後左右に調整する余地が少ない(わずかなズレが許容される、遠くなるほどズレ=シュート失敗に繋がる)のもありますが、「軽く」シュートを打てるからです。
先ほど、「軽くシュートを打つ」=より余力を残してシュートを届かすことが出来れば、シュートの確率は上がるという話をしました。
つまりハーフコートからシュートフォームを崩さないで打てる筋力がつけば一般的に難しい3Pも「軽く」余力を残して打つことができ、結果的にズレずに距離を調整することが出来る、その結果として確率が上がるということになります。
あひるの空 日向武史
「軽く」シュートを打てないと試合終盤には入らなくなる
中学、高校のレベルでは前半当たっていたシュートが終盤になって全く入らなくなるということが頻繁に起こります。
一方で、プロのレベルでは1試合を通して高い確率でシュートの入れ合いになります。
これはフリーをつくる技術などの違いももちろんありますが、シュートを100%の力で打っているのか、軽く打っているのかという違いも大きいと思います。
単にシューティングであれば100%の力でシュートが届けば良いのですが、試合終盤は当然疲れてきますよね。
筋力がないプレーヤーはは特に下半身の力を上手くシュートに伝える必要があるのですが、あまりに下半身の力に頼りすぎると試合終盤に脚が疲弊しきったときに非常にしんどい状況となります。
「シュートは下半身で打て」や「手だけで打つな」というのは正しいと思いますが、いずれにしろある程度筋力をつけることで、試合終盤にも目一杯の力でシュートを打たないとリングに届かないということは避けるべきだと思います。
というわけでシュートが上手くなるには、シュートを届かせるための筋力も同時につけるべきだという話をしました。
次の記事では「具体的にシュートの際にどの筋肉を使用しているのか」「どうやってその筋肉を鍛えるのか」という話をしたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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