先日フェイスガードに対するボールのもらい方の一例として大倉颯太選手(東海大学)を例として「まず体をしっかり預けてもらう努力をしましょう」という記事を書きました。
フェイスガードの対策は「スクリーナーになる」ではなく体重を増やすべき
そして大倉選手は非常にフェイスガードを受けたり厳しいマークを受ける機会が多いプレーヤーで、その中でも自分で上手くボールをもらう方法を持っています。
大きく3つの方法があると思ったので紹介していきたいと思います。
スクリーナーになった後に開いてボールをもらう
これは味方にアウトサイドシュートが得意なプレーヤーがいた場合有効な手段だと思います。
大倉選手が3P付近にいるプレーヤーにフレアスクリーン(ボールと逆方向に進ませるスクリーン)をかけることで、大倉選手のマークマンは一瞬引き付けられます。
そして大倉選手がスクリーンをヒットさせた後に開けばボールを受けることが出来ます。
(下の動画は相手側ディフェンスの対応があまり上手くないですが)
ただしスイッチされてしまってズレが起こらなかったり、大倉選手の方が重要度が圧倒的に高い場合はそもそもマークマンはスクリーンを気に留めない(スクリーンはかけられたディフェンスに自力で対応してもらう)というケースもあります。
ボールをバックコートから運んで、そのまま仕掛ける
これは非常に有効な手段だと思います。
フェイスガードや厳しいディナイを受けるといってもオールコートでということはあまりないのかな?と思います。
そもそもオールコートで厳しいディナイをされた場合、裏にバックドアすればスペースも広いので対処は簡単ですね。
ポイントガードの選手がフェイスガードをされにくいのも同じ理由です。
この動画はほとんど大倉選手がボールをバックコートから運んでエントリーしているのが分かると思います。
富樫選手(千葉)もハーフコートに入ってからというよりは、バックコートから運んでそのまま仕掛ける場面が多いですね。
なかなか富樫選手の身長や体格だとハーフコートでマークマンを振り切るのは難しいからかもしれません。
体を預けてボールをもらう
これは改めてになりますが、1on1の状態でもらうので
・他のプレーヤーが絡まない(ダブルチームされたり、というリスクがない)
・脚力を消耗せずにボールをもらえる
というメリットはあるのかなと思います。
大倉選手はスペースが広いときは体をしっかり預けてボールをもらっていますし、ローポスト付近でポストアップしてからの1on1も多かったです。
味方の得意なプレーや試合の局面に応じて色んなボールのもらい方が出来るプレーヤーはすばらしいと思います。
参考になれば幸いです、最後までお読み頂きありがとうございました。
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