多くのB1チームにとっては昨日10/6が開幕だったと思います。
さすがに全ての試合は見れないのですが、富山vs横浜はフルで、他も川崎vs千葉や三河vs名古屋や東京vs渋谷を後半勝負どころだけ飛ばし飛ばし見るなどで楽しんでいました。
いや~、シーズンも本格的に始まったという感じです。
今回注目したいのは選手の入れ替えなどではなく、レギュレーション(ルール)の変更。
大きな変化点といえば、常に外国人選手が2人+別枠で帰化選手が出れるという変化点。
昨日の試合を見ていて各チームに大きな起用法の変化が見られたので色々思うところを書いていきたいと思います。
変化点のおさらい
ご存知の方も多いかもしれませんが、昨シーズン(2017-18)からの変化点を振り返ってみましょう。
昨シーズンまでは1~4Qのどの2Qで外国人選手「オン2」で、どの2Qで「オン1」か事前申請する形でした。
また帰化選手は「オン2」の際は外国人選手扱いでした。
それが、変更後は以下の通り。
【変更後】
第8条[外国籍選手等]
(1) B クラブがリーグ登録できる外国籍選手数は、1クラブ合計3名以内とし、帰化選手
(満 16 歳となった後に国籍法に基づく帰化によって日本国籍を取得した選手をいう。以下同じ。)
については、外国籍選手と別途1クラブ1名以内とする。
(2) 試合にエントリーすることができる外国籍選手は、前項のうち1クラブ合計2名以内とし、帰化選手は外国籍選手と別途1名以内とする。
(3) 試合中同時にプレーできる外国籍選手数は、試合を通して2名以内とし、帰化選手は試合を通して外国籍選手2名と同時にプレーすることができる。
(4) 延長時限においても前項と同じく取り扱うこととする。
なので帰化選手がいるチームは、やろうと思えば常時「外国人オン2+帰化選手」なんてできちゃうのです。
東京、意外と辛勝だったんですね。
— としお@バスケブログ (@Japan_basket11) October 6, 2018
常時オン2となると3番プレイヤーの体格差が試合に大きく響きそう。
そして、川崎のエドワード選手は外出来るしCSとかでは外国人2人+ファジーカス選手とかで試合通しそう。。
各チームの起用法に変化はあったのか
ルールこそ変わったものの、各チームの起用法はどうだったのでしょうか。
まだ1~2試合ですが、簡単に見ていきましょう。
東京の場合(日本人ビックマンが同等以上)
東京には竹内譲二選手という日本代表ビックマンがいます。
ご存知のように外国人選手と同等、それ以上に渡りあえるプレーヤーです。
となると、あまり東京の起用方法は昨年と変わりません。
レギュレーションで「どのQにオン2(竹内選手はオン1の際に出場)」と宣言はする必要はないという変化はあるものの、実質は変わりません。
渋谷の場合(日本人ビックマンが3番も出来る)
通してはみていないのですが、大きな変化があったと感じたのは渋谷でした。
渋谷には外国人選手2名+帰化選手+日本人ビックマン(満原選手)がいます。
そして満原選手はインサイドも出来ますが、外のシュートも上手く3番も出来ないことはないです。
4人で合計106分出場しているので、90%近い時間帯はこの4人の内3人が出場していることになります。
ライアンケリー選手に対して東京はザック選手がマッチアップしていたので、ミスマッチを利用して得点を量産していました。
満原選手に対しては竹内選手がマッチアップする形に。
満原選手は昨シーズンは「オン」1の際のPFとしての起用がメイン(平均20.1分出場)だったので今シーズンは労働時間が増えそうです。
川崎・横浜の場合
逆に、昨シーズンの「オン1」の時間帯は帰化選手いる/いないによって出場時間がある程度保証されていた(チームとしては起用せざるを得ない)日本人ビックマンがプレータイムを失う場合もあります。
例えば横浜の小原選手の場合
昨日のプレイタイムは約6分。
しかし試合後半(点差が離れた状態)での起用だったため、勝負所での起用は?といわれるともっとプレイタイムは減る気がします。
ましては横浜はエドワード・モリス選手という帰化選手がいるので+外国人選手2人の合計3人で試合を回すことは可能です。
じゃあ小原選手がSFを出来るか?といわれれば現状は難しいでしょう。
他の例を挙げると川崎の鎌田選手の場合
鎌田選手は実績を見ても非常に優秀な日本人ビックマンですが、竹内選手や太田選手レベルで「外国人選手と対等か?」と問われればNoですし、であれば「満原選手や張本選手のようにSFもできるか?」と聞かれれば少なくとも現状はNoです。
ましてや川崎はファジーカス選手が帰化扱いです。
リーグ終盤でCS進出や入れ替え戦の順位争いが熾烈になるに従って小原選手や鎌田選手のプレイタイムは減少する気がします。
これからもっとプレイタイムが変化する
まだ1試合~2試合しか実施されていませんが、これからシーズンを通して「SFができない or 外国人選手と同等以上に戦えない」日本人ビックマンは出場時間が減るでしょう。
理由の1つは先ほど述べたように後半になるに従って「勝敗にシビアになる」からです。
また、もう1つの理由として、「バスケットは基本は1on1で守る必要がある」ということです。
野球のようにDHのような制度は当然ありません。
従って、いくらSFに180cm代の選手を置いて機動力を重視するチーム理念を抱えていても相手チームはそんなの知ったこっちゃありません。
そういう意味では日本人ビックマンだけではなく、ガードが出来ないアウトサイドの選手もプレイタイムが制限されるかもしれません。
昨日の渋谷の相手は東京(SFのザック選手がインサイドもそこそこ守れる)だったのであまり東京サイドは変化がありませんでした。
しかし、渋谷の相手が横浜ならどうだったでしょう?
さすがに川村選手や高島選手がガルシア選手とマッチアップは難しいです。
なら満原選手にマッチアップするか?と聞かれればちょっと厳しいです。
すると、CSや入れ替え戦が懸かっているレベルの試合では外国人選手2名+帰化選手を40分継続という選択肢もありえるのではないでしょうか。
もちろん怪我やプレーの精度という観点から40分近く起用し続けることは現実的ではないですが、少なくとも傾斜はあるでしょう。
これから、注目です。
ゾーンを起用するチームも増えるのかな~。
最後までお読み頂きありがとうございました。