Bリーグなど、プロ選手の試合を間近で見るとまず驚くのが「ドリブルの音がコートに響く」ということ。
ドリブルといえば、技の種類の豊富さや難しいハンドリングスキル重要と考えられがちですが、「ドリブルをしっかりと強くつく」ということが基本的かつ、非常に重要です。
「黒子のバスケ」においても、洛山高校の葉山小太郎のドリブルが非常に強く、「うるさい」と揶揄されるシーンもありましたね。
といわけで、ドリブルを強くつくことのメリットと、その練習方法・メニューについて書いていきたいと思います。
ドリブルを強くつくメリット
ボールをスティールされにくい
1つめのメリットとしては、ドリブルの際にボールをスティールされにくくなります。
当然ですが、
ドリブルを強くつく=ボールの移動速度が速い=手から離れている時間が短い
ということになります。
そしてディフェンスは、ドリブラーの手からボールが離れている瞬間を狙ってスティールを試みることが多いです。
ボールを下に落とすだけのドリブル(しかも高い)ということであれば。手から離れている時間はかなり長く、ディフェンスからすれば良い狙いどころとなります。
切り返しが早くなり、結果抜きやすくなる
また、ドリブルを強くつくメリットは「スティールされにくい」以外にもあります。
ドリブルで相手を抜こうとする際、切り返し(クロスオーバーやビハインド)によって相手ディフェンスと横方向のズレを作ろうとする方は多いはず。
この際にドリブルを強くつく=ボールの移動速度が速い場合は、ディフェンスがフェイクに引っかかってから抜き去りやすくなります。
せっかくクロスオーバーで「右」に抜くと思わせて「左」に切り返しても、切り返しのスピードが遅ければディフェンスはついてきてしまうので。
Bリーグの選手でいうと、富樫選手や宇都選手は切り返しのスピードがダントツで速いですね。
単純なスピードも速いということもあり、ディフェンスからすれば単純なレッグスルーからのドライブでさえも止めるのが非常に困難だと思われます。
ドリブルを強くつく方法・メニュー
以上のメリットから、「みんなドリブルを強くつけばいいじゃん」と思うのですが、意外と強くついている人は少ないです。
そう、ドリブルを強くつくというのは非常に難しいです。
クロスオーバー1つにしても、強くつくだけでボールがどこかに飛んでいってしまうという方も少なくないはず。
多くの方が、自身でコントロールできる(ターンオーバーしない範囲)でドリブルの強さを調整しているというのが実際だと思います。
そこで、ドリブルを強くつく方法を紹介したいと思います。
普段のメニューから意識する
「英語を話すためには英語を話しましょう」という理論?に基づき、ドリブルを強くつくには「普段から強くつくように意識する」ということが一番大切かなと。
自分がコントロール出来る範囲内でドリブルをしていても、上達はしません。
普段のドリブルドリルや、実践の中でもミスを恐れずに少しずつ限界を上げていくのが良いと思います。
ボールの空気を減らす・増やす
2つめは自身の意識に頼らずに機械的にドリブルを強くつく癖をつける方法。
自分のマイボールの空気を少し抜いてしまうのです。
そうすると、普段のドリブルをするにも少し強くつく必要があります。
なかなか全体練習などの際は難しいかもしれませんが、マイボールだけでも少し空気を抜いておけば非常に良い練習になります。
また、たまにボールの空気量を増やすということもチャレンジしてみましょう。
空気を抜くと、強くつく練習にはなるのですがボールを受ける際の難易度は変わりません。
あまり空気量が少ないボールでばかり練習していると、強くついたものの、キャッチできずにターンオーバーなんてことも。
ボールを離す・キャッチするという両方の観点で練習することをオススメします。
筋力トレーニングを行う
そして最後は体の出力の容量を上げるという観点で、筋力トレーニングです。
筋力のマックスが20の人がいくらドリブルを強くついても20にしかなりません。
ドリブルのためだけに筋力トレーニングをする必要はないと思いますが、ある程度最大筋力を20から30、40と上げていく努力は必要です。
ドリブルの際に使用するのは上腕三頭筋を始めとした腕回りの筋肉になりますので、シュートやコンタクトの強さ向上と言う意味でトレーニングをされている方は胸・腕・手首の筋トレを継続すれば良いのではないでしょうか。
というわけで、ドリブルを強くつくメリットや練習方法について解説してみました。
シュート編に続いて、またドリブルに関する記事も書いていきたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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