B2、ついに始まりましたね。
B1もいよいよ来週から開幕です、心なしか私のツイッターのTLも賑やかになっている気がします。
そんなこんなで気持ちはもう次のシーズンに向いているのですが、こんな面白い記事を見つけました。
昨シーズンのスタッツを元に、選手毎に得点(3P/2P/FT)の割合をまとめられています。
詳しくは上記の記事を見て頂きたいのですが、日本人得点王の宇都直輝選手の得点の割合は
3P:2P:FT=2.4%:77.8%:19.8%でした。
そう、3Pが圧倒的に少ないです。
シーズンを通して合計1005得点を取っているにも関わらず、点数でいうと3Pはわずか8本(24点)です。
金丸選手なら一試合で決めてしまいそうです。
ただ一方で先日のアーリーカップの際にはこんなシーンも。
第2Q 残り3分53秒
— 富山グラウジーズ (@toyamagrouses) September 16, 2018
富山 38-28 京都#宇都直輝 選手の3ポイントシュートォォォオオ!!👌🔥🔥🔥✨
GO!! #GROUSES !!!#進化するエース #グラウジーズ #Bリーグ pic.twitter.com/qnxHtQEh9D
今年は3Pも積極的に打っていくぞというチームからの期待?でしょうか。
確かに宇都選手が3Pを決めてくると今以上に止めにくくなります。
というわけで、前置きが長くなりましたが「宇都選手は今シーズン3Pを決めてくるのか」というテーマについて考えていきたいと思います。
高校時代は結構3Pも決めていた
確かに大学以降は圧倒的に2PやFTの割合が多いのですが、高校時代のスタッツを見ると結構3Pも確率良く決めています。
実は高校時代は結構3P打ってるんですよね。
— としお@バスケブログ (@Japan_basket11) September 7, 2018
3年時のウィンターはこんな数字でした。
1回戦 3/6
2回戦 2/7
3回戦 2/11
大学から滅多に打たなくなったイメージありますね、ミドルも上手いのに〜。https://t.co/rzHgcOxMNn https://t.co/Ja0unauB9p
というわけで、スタッツを振り返ってみましょう。
スタッツの情報が取れる/取れないと、大学の試合を全て集計するのが大変だったという筆者の都合により
高校時代→高校3年時のウィンターカップ(3試合)
大学時代→各学年時のリーグ戦(試合数が多いため)
プロ→NBLのトヨタ東京・Bリーグの富山のレギュラーシーズン
を集計しました。
高校時代のn数がかなり少ないですが、ご容赦ください。
(高校1~2年時は中部第一はウィンターに出場していないんですよね)
ちなみにですが、専修大学時代は大学1年~3年まで得点王でした。
大学2年辺りからめっきり3Pが減っているのがわかります。
推移をグラフにするとこんな感じ。
正直高校時代の試合数が3試合なのでイマイチなデータになりましたが、高校時代の3試合の3P成功数と2017-18シーズンの60試合の成功数がほぼ同等の時点で「以前は打っていたが、打たなくなった」のは明白でしょう。
なぜ3Pを打たなくなったのか
宇都選手が大学4年生の時のインタビュー記事にこう書いてあります。
高校~大学1年時は一定数の3Pを決めていたことに対しての質問です。
B:大学2・3年の時はどうして3Pを打たなくなったんですか?
「大学に来てから最初は打ってました。1年のインカレで、打たなくなったんですよ。自分、シュートは結構フォームとか気にするんです。で、調子が悪かった時にディフェンスに『コイツ入らないから打たせろ』みたいな感じで離されて、それで迷っちゃって、そこからシュートが変な風になっちゃったんですよね。シュートがバグって。そこから打たなくなっちゃいましたね」
厳密には分かりませんが、要するに「確率の高くない3Pを打つより、ドライブインなり2Pやファールを貰ってFTを決める方が得点が取れる」からですね。
実際にプロに入ってもかなりディフェンスが間合いを取るシーンがありますが、ドライブインを試みています。(そして、抜いてしまいます)
象徴的なのがこのシーンです、かなり間合いを取られていますが自ら距離を詰めて最後はアンクルブレイク。
他のアウトサイドプレーヤーならほとんどの選手が3Pないしは3Pライン手前でジャンプシュートを打ちます。
今シーズンは3Pが「復活」するのか」
あくまで推測ですが、「間合いが空いている3Pよりも、強引にドライブインするほうが得点効率が高いため3Pを打っていない」という話をしました。
3Pを(ほとんど)打たない理由をこう考えるとやはり今シーズンも3Pは積極的に打たないのかなと思います。
理由は大きく2つ。
1つは、依然宇都選手のドライブは止められていないからです。
2年前にブレイクしてからも、他チームは宇都選手をなかなか止めれていません。
昨シーズンはミドルシュートも織り交ぜていたということもありますが、今シーズンもミドルの確率が極端に落ちない限りは止めるのは難しいです。
2つめの理由が、今シーズンの補強によってボールをプッシュすることの出来る選手が増えたことでハーフコートオフェンスの割合が減ると考えられるからです。
まだまだ分からないですが、今年のグラウジーズはかなり強い気がします。
— としお@バスケブログ (@Japan_basket11) September 15, 2018
インサイドとアウトサイドのバランスは昨年から良かったですが、バックコートからドリブルでボールを運べる選手が宇都選手に加えて、ライオンズ選手と船生選手がいるのが大きいかなと。
このおかげで大塚選手の外も生きますし
ディフェンスリバウンドを取ってからの流れがライオンズ選手などの加入で早くなるので、宇都選手も流れで(ハーフでセットしてからではなく)ドライブするシーンが増えるのかなと。
元々、バックコートからファーストブレイクの流れでリングにアタックするのが宇都選手の持ち味ですし。
というわけで、今シーズンも宇都選手は3Pをあまり打たないだろうという結論でした。
とはいってもアーリーカップしか見ていないので、シーズンが始まれば変貌するかもしれませんね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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